今年のsteamサマーセールでアドベンチャーゲームをいくつか購入したものの、プレイする時間がなくて今まで積みゲーと化していました。そこで年末年始の休暇中に何とか消化できないかと考えて色々プレイしています。夏に買って冬に消化ってどうなんだろう……ウィンターセールも来てるし夏に一気に買ったのは失敗だったかな……。
というところでプレイしたゲームのレビューと紹介をしていきます。
『AI:ソムニウム ファイル』クリアしました。プレイ時間は24時間ほどで一気に読み切るのは少し大変というくらいの文章量。内容についてはいろいろと思うところはあるのですがネタバレにならない程度に踏み込んで紹介していきます。
【ざっくりあらすじ】
主人公は警視庁特殊捜査部隊ABISに所属する警察官、伊達鍵(だてかなめ)。ABISでは捜査の一環として対象者の夢を覗き見るPsync(シンク)を行っており伊達はPsyncerとして夢の中に入ることができる。
ある時、閉鎖された遊園地で左の眼球が抜き取られた死体が発見された。伊達は聞き込みしたりPsyncで関係者の夢の中を覗いたりして犯人の情報を集めていく。AIが搭載された義眼のアイボゥと共に犯人捜索に奔走するが果たして犯人にはたどり着けるのか……。
以上あらすじ終わり。
【ゲームシステムと良かった点といまいちな点】
ゲームシステムとしては、マルチエンディング形式のミステリーアドベンチャーゲームです。対象者の夢の中に入って操作するソムニウムパートの選択によってその後の展開が変わっていきます。
まずは良かった点から
・人の夢を見ることができる『Psync』という発想。夢の中だからどんな行動をすれば先に進められるのか分からなかったり、物理法則がめちゃくちゃだったりと不思議な世界を歩き回る感覚は面白いです。制限時間が設けられているのでロジカルに攻略していかないと時間が足りなくなるのも緊張感があっていいですね。
・シリアスな物語だけどコミカルなキャラで緩和されているように思います。各所にネタやパロディが釣り場められており捜査パートが楽しいです。辛い展開になったとしてもプレイしてる側まで気分が沈んでしまうような雰囲気にはなりませんでした。
・ストーリーが面白いです。ネタバレなしなので深くは言えませんが進めるたびに新しい気づきが生まれて、”伏線を回収する”というよりも”プレイヤーに気づかせていく”ような仕掛けは鮮やかです。
・みずきちゃんとあせとんちゃんかわいい。
次にいまいちな点……といっても良い点と紙一重な部分です。
・コミカルすぎて食傷気味になることもしばしば……。シリアス展開にもパロディやボケをかましてくるので合わない方はいるかもしれません。さすがに銃撃戦してるときにエロ本自販機を爆破する展開はどうかと思います。(バカバカしすぎて笑いましたが)緊張感は本当にないです。
【まとめ】
ストーリーは面白いです。キャラの掛け合いもコミカルで楽しいです。似たような路線でいえば逆転裁判シリーズやダンガンロンパが好きな方はノリが合うかと思います。逆に、もっとお堅いストーリーが好きな方は合わないかもしれません。期待していたほどの近未来要素もなかったのでなんだかなぁという感じ。
私個人の評価としては5点満点中の3点といったところです。凡。
以上、『AI:ソムニウム ファイル』レビューと紹介でした。ここまで読んでいただきありがとうございました。